3才児 前段第17節
『子どもの
練功十八法』
◎武術太極拳 山口 啓子さんより 子どもの練功十八法についてメッセージを頂きました。
(2019年令和1年12月13日)
『松戸で、幼稚園から中学生を対象にカンフー
(中国武術)を教えています、山口です。
練功を子どもたちにやるのはどうか?と提案していただき、はじめはウォーミングアップで
ストレッチもできるしいいかも?中国のラジオ体操!という軽い気持ちで、試験的に取り入れました。
初めてのことだったので、子どもたちも私も戸惑いましたが、とにかく毎回練習前に15分行いました。すると、初めは最後の動かずに呼吸を整えるところで、じっと出来なかった子たちが、段々とじっと我慢できるようになり、音楽に合わせて、次々と動作が変わるので、必死に前の先生を見ながらついていき、集中力が少しずつ養われました。
現代の子ども達は、人の話をじっと聞いたり、目の前のことに集中をしたりということが、苦手だったりします。
ですが、ゆっくりと呼吸を整えて、気持ちをリラックスさせてあげる時間。何も考えずに、ただただ目の前の動きについていき、15分という時間を集中させてあげれる練功。
大人だけではなく、現代の子どもたちにこそ、こういう時間や環境が必要だと感じました。
最近はたまにですが、練功をやると、やはり練功もカンフーのようにカッコよく形が決められる
こどもたちです。(^_^) 』
(現在、文部科学省でも学校教育の中に、呼吸を入れた運動が提案されているそうです。)
*山口 啓子さんは2019年7月に行なわれました、第36回全日本武術太極拳選手権大会で
金メダルを3個も取られました。子ども達との約束にありますように「いつも本気・全力で」
と練功十八法におきましても、2015年松戸支部より、インストラクターの資格も取得され
ました。現在、2020年の世界大会に向けて大変お忙しい中、子どもの練功についてご意見を
伺ったところ、快くメッセージを頂くことができました。感謝いたします。
(2019/12/14)
(2020年の世界大会はコロナ禍のため中止となりました。残念です。)
運動公園小体育室
勤労会館で交流会
21世紀の森で交流会
【子どもの練功十八法】
◎2014年、子供の練功指導にあたり、「がまんの体操」と紹介して、このポスターを子どもたちに配りました。体操の中に5つの
動物の動きが隠れていると説明。(五禽戯)
カンフーのスピードと練功のスローモーション。細かい指導をすると、逃げ出す子もいるので、いきなり曲をかけて動作を見せるだけ。慣れるまで、3,4ヶ月かかりました。
カンフー教室は薩摩の郷中教育と同様で、小さい子から大きい子まで一緒にレッスンという形なので、大きいお兄ちゃんの真似をして、自然と小さい子も出来るようになっていきました。 集中力、落ち着きに手応えを感じました。
今、我慢出来ないまま成長した大人の事件が多く幼児教育の大切さを思います。「3つ子の魂百まで」子ども練功の指導は、我慢の脳が出来上がる10歳までが いいかなと思います。中学生になって、たまに練功教室に参加した子が部活でいためた筋肉や疲れが 練功をしたら、ラクになったと言いました。 (2019/12/26)
【子供練功、後段指導の中で】
◎興味深かったのは、後段18節が終了した後の曲が鳴り終わるまでの20秒と少しの時間。
前段・益気功に比べ、かなり長い。それは後段の動作がきついせいか?自分ではここに「站」を
意識している。
「鬆静站立」(しょうせいたんりつ)(顔の表情をゆるめて、腕を垂らして自然に立つ。環境に溶けてしま
うような感覚で、ただボーッとする。)
これを子供達に要求してみた。小さい子は3秒のがまんしかできなかったのに、ただ続けていくうちに、20秒以上微動だにせず立ったまま、終了できるようになった。本当に愛おしい。
そして、この頃になると、前段では、スタートの音楽が鳴り出した途端、全員がいっせいに
大あくびを始めるようになった。(^_^) (2019/12/27)
『練挙不練功・致老一場空』
(套路を覚えた。でも中身は無い。)
『文以評心・武以観徳』
(武術の型だけで 人格がわかる。)
◎いつか、カンフーの特別講習を受けた小学生が、上記の文をメモって来て見せてくれた。
可愛い字で合っているかわからないが、重い言葉である。
◎第11回六調祭りで子供練功を発表
武術太極拳、山口啓子さんのご協力で2014年から4年間
子ども達に練功十八法を指導する機会を頂いた。すんなり真似してついてくる。前段・後段・益気功を試したが、益気功はだるくなると子どもの感想。子供には前段だけの指導で良いようだ。
山口先生も子ども達に落ち着きが出たように思いますとの感想。第11回の六調祭りでは司会者の「練功はどうですか?」の質問に 5歳のハルキ君が、ニコニコして「楽しい!」と言ってくれました。
その後、中学生になった2人が、教室に来てくれていましたが、部活の方が忙しくなっています。
(現在、文部科学省でも学校教育の中に呼吸を取り入れた運動が提案されているそうです。)
(2019/12/10)
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